予防医学は健康寿命を伸ばす

日本は世界と比べて平均寿命がとても長い、世界有数の長寿大国となっている。

ただ、気をつけなければならないのは、長寿であれば健康とは言い切れない点だ。

健康寿命とは、人の手を借りず、自立した生活を送れる期間のことだ。

平均寿命と健康寿命は異なり、健康寿命を迎えると平均寿命まで寝たきりや要介護の状態での生活となる。

日本人の平均寿命は80歳を超えているが、健康寿命は男性が72歳、女性が74歳だ。

平均寿命と健康寿命の差が長くなるほど、不健康な状態で生活する期間も長くなる。

逆に、健康寿命と平均寿命の差が短ければ、人の手を借りず、自由で充実した生活を送れるだろう。

人生を最後まで楽しく生きるには、平均寿命ではなく健康寿命を延ばすことが大切だ。

予防医学とは、健康なうちから病気や寝たきりの状態を予防する医学のことだ。

健康寿命を伸ばすためには、栄養バランスを良い食事、十分な睡眠や適度な運動、規則正しい生活が重要となる。

人は血管から老化すると言われ、高血圧により動脈硬化を起こすと、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な疾病を引き起こすリスクが高まる。

安定した血圧を保つには、高血圧に良い食べ物を摂取したり、運動して強くしなやかな血管を作ったりすることが大切だ。

また、ストレスは万病のもととなり、ストレスが強いと免疫力が低下し、病気にかかりやすくなる。

病気やストレスに対抗するため、体だけでなく心の健康を意識した生活も意識しなければならない。